戦争映画を撮ってみたい『岸辺の旅』黒沢清監督(4/4)

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いつか撮ってみたい戦争映画

プロならではの視点で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のすごさが語られた前回のインタビュー。最後となる今回は黒沢監督が、今後、撮ってみたい、撮らなきゃ『岸辺の旅』みたいに化けて出ちゃうかも(?)という映画についてお聞きしました。

 

 

一度は戦争映画を撮ってみたい

ーーー今後、こんなジャンルの作品を撮ってみたいな〜という題材はありますか?

う~ん、ものすごく漠然としてますが、一度は戦争映画を撮ってみたいですね。

 

ーーーなにかイメージをお持ちなんですか?

まだそういう企画があるわけではないので、具体的にどんな話なのかを話すのは難しいですが、戦争状態という場ですかね。それは本当にあった太平洋戦争の話なのかもしれないし、SFものの戦争かもしれないし

 

 

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(c)2015「岸辺の旅」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS
 
人間は戦場でどのように戦い、逃げ、勝ち、負けるのか

ーーーいろんな設定が考えられますが、どんなことを切り取りたいですか?

いずれにせよ非常に重たいテーマになっていくと思うんですけど、戦場の中で人間はどのように戦うのか、逃げるのか、勝つのか、負けるのかというところですかね

 

ーーー戦争によって追い込まれた人間ドラマを描きたいということですね

僕はスピルバーグも好きなんですけど、スピルバーグとかはそればっかりやってますよね。もう隙あれば戦場を撮りたいという人ですよね(笑)

 

 

 

『岸辺の旅』の中でも、揺れ動く人の心に注目

ーーー黒沢監督の戦争映画、ぜひ楽しみにしています!最後にあらためて『岸辺の旅』の中では、どのように人の心が描かれているのか、一言お願いします!

そうですね、旅そのものはたんたんと過ぎていきますが、死んだ夫と妻、2人の感情は物語が進むにつれ、大きく揺れ動いていきます。きっと観ている方も心がジェットコースターのように揺れ動かされるのではないかと思いますので、どうか振り落とされないように注意しながら見てください。

(1/4)『岸辺の旅』黒沢清監督 幽霊の夫に寄りそう妻の旅路

(2/4)『岸辺の旅』黒沢清監督 伝説のギャグ誕生秘話

(3/4)『岸辺の旅』黒沢清監督 巧妙なフィクションの定義とは?

 

 

【取材後記】

『岸辺の旅』で描かれる幽霊も、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で監督が感心した場面も、共通しているのは生身の人間が演じるリアル。今後も黒沢監督がどんなリアルを映画で描いていくのか楽しみです!

 

 

■「岸辺の旅」公開情報

*20015年10月1日(木)〜 テアトル新宿ほか全国ロードショー

*第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞受賞!

監督:黒沢清

脚本:宇治田隆史

出演:深津絵里、浅野忠信、小松政夫、蒼井優、柄本明、村岡希美、奥貫薫、赤堀雅秋、首藤康之

公式サイト:http://kishibenotabi.com

「岸辺の旅」予告篇