ハライチ 澤部佑に小学5年生を演じさせた狙い
『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』
製作総指揮・原案 日野晃博さん(レベルファイブ)インタビュー(全4回)
小さな子どもを持つ親にとっては年末の恒例イベントになっている妖怪ウォッチの劇場版の公開が12/17(土)に迫っている。シリーズ3作目の今回は、アニメと実写の世界を行き来するという初の試み! 実写部分のキャスティングには山﨑賢人、斎藤工、武井咲に加え、クマ役にまさかのハライチ・澤部佑、そして「じんめん犬」役に遠藤憲一!
インタビュー初回では、アニメと実写のハイブリッドな映画の誕生秘話、そしてキャスティングへのこだわりをお聞きします!
■家では観られない「特別なもの」を劇場では見せたい
――毎週放送されているテレビ版「妖怪ウォッチ」の劇場版を作る上で心掛けているコトは何ですか?
テレビはタダなんですけど、映画はお金を払わないといけない。だから、その分映画では「特別なものを見せたい」というのはあります。
それはただテレビとは違うお話がそこにあるということではなくて、そこでしか観られない「特別なメニュー」を見せてあげるのが大事かなと思っていて。エンターテイメントとして驚くことができて、家では観られない、映画館に来たからこそこれが観られるという“特別感”を心がけています。
――今回の“ハイブリッドな仕様”はまさに特別感があります。CG班の方がアニメキャラクターのCG版を作ってプレゼンをされたコトがキッカケで、実写とのコラボを決められたそうですが、そのプレゼンがなければ…日野さんの中には別の案もあったのでしょうか?
いえ、実は早い段階から、CGの妖怪を作りたいというのは僕の中でもあったんです。CGの妖怪についてはいろんなところで話題に上がっていたので、いろいろ実験がされていって今回に至ったという感じです。
――どのくらい前からお話があったのですか?
1作目を作り終わって、2作目を作っている最中には既に出ていましたね。
――作ってみた手応えや新たな発見はありましたか?
現時点では映画はまだ未完成ですけど、新たに組み上がった映像を観ると、アニメのCGと実写がひとつの作品の中に入ってひとつの物語を奏でているというのが、非常に新鮮で面白かったですね。
――今後、日野さんの中では、フルCG版という可能性もありますか?
そうですね。フルCGでも面白くなると思いますけどね。ただ実写として俳優さんを使って作るというのも非常に面白かったので、いろんな可能性があるなと思いました。
■クマ役の澤部さんはイメージ通り
――今回は実写とのハイブリッド版とのことですが、キャスティングが秀逸です! 「クマ」役(=主人公・ケータのクラスメイト)は、当然子供が演じるのかと思ったら、ハライチの澤部佑さん! でも、実際に観てみるとピッタリでした!
(向かって右上 ケータの隣りで微笑むハライチ澤部さん)
クマに関しては、もうココはキャスティング的にはオッサンというか大人にして、そしてできればお笑い芸人的な方をキャスティングして面白くしようというのは、脚本を書いている時点から決めていました。その時は澤部さんとは決まっていなかったんですが。
――「じんめん犬」役にあの遠藤憲一さんというのも渋いというか…!
僕もここまで絡みがいいとは思いませんでしたね。じんめん犬に遠藤さんがピッタリと言うと失礼になっちゃうかもしれませんが、「これはもう完璧だな!」と思いました(笑)。
――ではおおよそイメージ通り?
キャスティングに関してはたくさん案があったのですが、イメージ通りでいちばんいいキャスティングができたと思っています。
【製作総指揮・原案 日野晃博さんインタビュー(全4回)】
『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』公開情報
2016年12月17日(土)全国ロードショー
製作総指揮/原案:日野晃博
原作:レベルファイブ
連載:月刊コロコロコミック
監督:ウシロシンジ
実写パート監督:横井健司
脚本:日野晃博・加藤陽一
声の出演:戸松遥 関智一 小桜エツコ 遠藤綾 重本ことり 梶裕貴 潘めぐみ
出演:南出凌嘉 浜辺美波 黒島結菜 澤部佑/遠藤憲一 山﨑賢人 斎藤工/武井咲