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人気作家・津村啓こと衣笠幸夫（本木雅弘）は不倫相手と密会中に、妻を不慮の事故で亡くし、悲しみを表に出せないでいる。そんな中、同じく遺族である妻の親友の夫（竹原ピストル）とその子供達と出会い、虚しかった毎日が輝き始めるのだが――。『ディア・ドクター』や『夢売るふたり』など、常にオリジナル脚本を書きおろし、その手腕を高く評価されてきた西川美和監督が、直木賞候補にもなった自身の小説を映画化した『永い言い訳』。

その公開を記念して開かれたトークイベントには、西川監督だけでなく、主演の本木雅弘さんと樹木希林さんも登壇。娘婿と義母の2人の掛け合いで会場は爆笑の渦に！　さらに…西川監督からは撮影の舞台裏として本木さんの「家事スキル」の高さが明かにされました。まずは希林さんへの恋愛相談の模様から…どうぞ！

ここでも樹木さんは「夫に期待なんて…する？　そうやって段取り良く仕事を手伝ってさり気なく居るような人なら、あなたと結婚しませんよ。一生治りませんから、もう諦めて自分の考え方を変えることです」と発言し、また会場は大爆笑。一方、その問いに微笑みを浮かべる本木雅弘さん。実は本木さんのご自宅にはたびたび「内田家政婦協会から来ました」と樹木さんが片付けをしに訪れ、本木さんがその手伝いをすると、樹木さんの流儀と違ってイラッとされることも多いそう。

普段から家事をするなんて、本木さんのイケメン度がますます上がりますが、その“家事スキル”が、映画の撮影では思わぬハードルになったという出来事も明かされます。

（ｃ）2016「永い言い訳」製作委員会

「本木さんはすごく家事をなさっているので、映画の中では初めて洗濯物を畳んだりごはんを炊いたりというシーンがあるんですけど、それを不器用そうにやるのがすごく難しかったんです。だから現場の独身の助監督さんに聞いていらっしゃいましたよね」（西川監督）

「そうそう、『この洗濯物どうやって畳む？』って洗濯物の山をやってもらったら、ものすごく簡単に荒く畳んだので『それ、いただきます！』という感じで（笑）」（本木さん）

慣れていない方の手順に逆に「なるほど！」と感心し、演技に生かされたのだとか。妻の親友の遺族・陽一郎（竹原ピストル）の幼い子供たちの世話を買って出た幸夫は、不慣れな家事に苦戦しながらも、誰かのために生きる幸せを知っていきます。“不器用な”家事の演技、劇中でも楽しみにしてください！

【「永い言い訳」トークイベントレポート（全４回）】
（１）妻が死んでも、ちっとも泣けない…そんな夫はクズですか？
（２）私には男を見る目がないの？　樹木希林さんの答えとは？
（３）『永い言い訳』の撮影現場で発覚！本木雅弘の“家事スキル”はハンパない！？
（４）不倫してしまいそう…どうしたら？ ３人が出した答えとは？

■『永い言い訳』公開情報
2016年10月14日（金）　全国ロードショー
原作・脚本・監督：西川美和
出演：本木雅弘・竹原ピストル　藤田健心　白鳥玉季　堀内敬子・池松壮亮　黒木華　山田真歩・深津絵里
挿入歌：手嶌葵『オンブラ・マイ・フ』
配給：アスミック・エース
公式サイト：http://nagai-iiwake.com/