ショートフィルムはテーマが決まっていると個性の違いが楽しめる アルファロメオ主催 短編映画コンペ I LOVE CINEMA 2016グランプリ レポ(4/4)
アルファロメオ主催の映画コンペ『I LOVE CINEMA2016』レポートも今回で最終回。審査員特別賞を獲得した『好雨、時節を知る』中里洋一監督、グランプリを獲得した『助手席にジュリエッタ』山口ヒロキ監督へのインタビュー。受賞作品はいかにして生まれたのか? 創作の過程が垣間見える両監督のお話をどうぞ!
■『好雨、時節を知る』中里洋一監督
―――まずは作品のテーマについて教えてください
この「ジュリエッタ」に限らず、アルファロメオの車は特別なイメージがあります。なので、主人公が乗っているというよりは、主人公が憧れている人、もしくは大好きな人が乗っているというイメージでストーリーを考えて…それで、女の子を主人公にして、彼女が大好きなお父さんが乗っている車という設定にしました。
―――短編の映画を撮るということで意識したことは?
5分という短い時間の中で、ストーリーを作るというのはやっぱり難しいです。でも逆に5分だからこそ、何回も見られるという強みもあると思いました。だから、せっかくなので、何度も見てもらえるようなストーリーをと、意識して作りました。
―――ストーリーはジュリエッタを見てから作ったんですか?
いえ、元々やりたいなと思っていたアイデア、ストーリーでやらせて頂きました。そこに今回はジュリエッタが素晴らしい存在感を出してくれたという感じです。
―――こういった、企業がコンペを主催することについてはどう思います?
僕らはキッカケさえあれば、自分の作品を世に出したいと思っているので、ぜひ、どんどんやってもらいたいと思います。自由度も高くて良い企画だなと思います。監督ごとに、いろんなカラーが出ているなと思いましたし、ぜひ、また来年もやりたいですね。
■『助手席にジュリエッタ』山口ヒロキ監督
―――ジュリエッタを女性として擬人化している作品ですが、あらためてテーマは?
コンペのテーマとして、「ジュリエッタ」をカッコよく見せて欲しいと言われていた中、「ジュリエッタ」はイタリアの女性の名前なので、女性に擬人化して、そのイメージを持つエレガントな感じを出したいというのがテーマです。その辺り、主演の彼女が「ジュリエッタ」の、イタリア人女性の気が強そうな感じを見事に出してくれたと思います。
―――実物のジュリエッタを最初に見たときの印象は?
最初見たときは、想像通り、エレガントさもありましたが、意外と可愛らしいなとイメージも受けました。
―――それを現すために、演技にはどういうイメージを求めました?
演技に関しては、“かっこいい感じでクールだけど、内心は車のオーナーのことをちゃんと思っている暖かい女性”というイメージを伝えました。逆にオーナーである男性は、叱られながらも感じの良いお人よしというのをイメージしましたね。
―――他の監督の作品の印象は?
そうですね…他の方の作品を観たときには、皆さんさわやかだなと思いました。ただ、安川監督の『秘密』については、シチュエーションが夜だったり、中心となるのが大人の女性だったりと、着眼点は似てるなと感じました。
―――こういった企業が映画コンペを開催することに関してはどう思いますか?
どんどんやって頂きたいです!特に短編映画って、アイデア1つでいろんな面白いものが出てくるので。こういうチャンスが増えるのはとても良いことです。
―――今回は「ジュリエッタ」がコンペのテーマとしてありますが、テーマは決まっていた方が作りやすいですか?
個人的にはテーマは自由でもいいですけど、あらかじめテーマが決まっていると、よりそれぞれの個性の違いが楽しめるという面白さがあると思います。
―――ちなみにグランプリを目指すうえで、“コンペだからこうした”というのはありますか?
いえ、コンペだからストーリーをこう変えたというのはないです。でも「ジュリエッタ」を良く見せるというのは意識しました。ただ…出来上がった作品を見直すと「ジュリエッタ」全体が映ってるところが3カットしかなかったので、若干焦りましたけどね(笑)。
■ジュリエッタ役の上杉美浩さん
―――ジュリエッタを擬人化した役でしたが、演じた感想は?
普段、なかなかあそこまで人を罵倒するというか、気持ちを強く吐き出すことはなかったので楽しかったです。時々、ああいうSっぽいキャラクターを役として頂くことはあるんですけど、あそこまでのキャラクターは初めてだったので、新鮮な気持ちでした。
―――ジュリエッタを見たときの印象は?
私が見たときのイメージは“カワイイ!”と思いました。特に顔がカワイイなと。
―――顔?
はい。ライトのところが目で、中心のロゴのところが鼻ですかね(笑)。赤い色も鮮やかでカワイイです。でもセクシーな感じもあるし…いろんな魅力があるなと思います。
―――確かに顔にも見えますね。自分がジュリエッタに乗るならどういうシチュエーションで乗りたいですか?
ぜひ自分で運転してみたいですね。こういう素敵な車で街なかを颯爽と駆け抜けると気持ち良いんだろうなと思います!
■「I LOVE CINEMA2016」レポート
(1)名作映画の中に名車あり
(2)河瀬直美監督が登壇
(3)ノミネート4作品 監督インタビュー
(4)ショートフィルムはテーマが決まっていると個性の違いが楽しめる
公式サイト:http://www.alfaromeo-jp.com/lovecinema/