斎藤工への出演オファーはLINEだった!『虎影』西村喜廣監督(1/4)
今回のインタビューは…『進撃の巨人』や『新ゴジラ』などの特殊造型プロデューサーとしても知られる西村喜廣監督。そんな西村監督が家族で楽しめる“本格忍者活劇”として撮ったのが『虎影』。「抱かれたい男ランキング」の常連俳優/斎藤工さんを主演に迎え、最強の元忍者が愛する家族を守るため再び刀を抜き、命懸けの財宝争奪バトルロイヤルに巻き込まれていく物語です。
今回は…『虎影』のブルーレイ&DVDが2016年1月6日に発売されるとのことで、あらためて作品に込められたテーマや見どころについてお聞きしました!斎藤工さんとのウラ話も満載です!
■念願だった「忍者」と「家族」をテーマにした映画
―――今回なぜ「忍者」の映画を撮ろうと思ったんですか?
もともと僕は…スプラッターとかホラーとかR-15以上の指定がかかるような、そういう映画ばっかり撮ってたんです。そんな中で今回は、アクションもので、なおかつ、より多くの人が楽しめるものを撮りたかったというのがあって…「忍者」かなぁと…それから、テーマとして「家族」ものをやりたいというのもありました。
―――西村監督にとっては念願のテーマだったんですね
そうですね。他にも、僕にとってはいろいろ初のことも多かったです。今までは女性の主役しか撮ったことがなかったんですけど、今回は初めて男性が主役でしたし…
―――斎藤工さんですね!
プロットを書いている最中に、主役を誰にしようかなって思った瞬間、パッと斎藤工しか思いつかなかったんです。そのあとすぐ、“よし、工(たくみ)に連絡しよう!”と思ってLINEのメッセージで“こういう映画を企画しているんだけど出ない? 主役は工しか考えられない!“って送ったんです。
■斎藤工は本当に真面目な青年だなと思いました
―――ラインで頼んだんですか?
そうLINEで(笑)。そしたらすぐに「やります!」って返ってきたの。
―――返事はどのくらいで来たんですか?
もうね、1分ぐらい(笑)。そのあとの脚本は、工をイメージして当て書きした感じですね。
―――1分って早いですね! 知り合われて長いんですか?
けっこう前からの仲です。7、8年前ぐらいかな。『赤んぼ少女』っていう楳図かずお先生の作品を映画化したときに、僕は特殊メイクや造型を担当していたんですけど、そこに工も出てたんです。
―――それがキッカケだったんですね
はい。工は主人公を助ける男の子の役で、話の途中で腕が切れちゃうんですけど…そこで僕が、腕がないことを上手く表現するために“斎藤くん、腕をちょっと後ろの方に曲げといて”ってお願いしたんです。
―――アドバイスしたわけですね
そしたら工は、撮影中だけじゃなくて、休憩時間もずっと腕を後ろに曲げてるんですよ(笑)。“いや、齋藤くん、休憩中は元に戻していいんだよ”って思わずつっこんじゃいましたけど…
―――それで齋藤さんへの印象が強く残ったんですね
本当に真面目な青年だなと思いました。映画もかなり好きですし。多分僕よりもすごい量の映画を見ていると思います。だから今回の映画もですけど、ストーリーに対する理解度がすごく早いんです!監督はきっとこういうことをやりたいんだなって、すぐ察してくれるんです。だから余計な説明がいらないので楽だし、たのしいです。
(1/4)『虎影』西村喜廣監督 斎藤工への出演オファーはLINEだった!
(2/4)『虎影』西村喜廣監督 純粋に気軽に楽しめる「忍者」ものをやりたかった
(3/4)『虎影』西村喜廣監督 映画がどんどん変化していく中で過ごした少年時代
(4/4)『虎影』西村喜廣監督 最近の映画には「色」が少ない
■「虎影」DVD情報
*ブルーレイ&DVD 1月6日発売
*ブルーレイ:\5,000(税抜) DVD:\4,000(税抜)
*発売元・販売元:ハピネット
監督:西村喜廣
出演:斎藤工、芳賀優里亜、しいなえいひ、清野菜々、津田寛治
(C)2014「虎影」製作委員会
提供:応援団
公式サイト:http://www.torakage.com/